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マケット

冨岡奈津江展「陶のいきもの〜その時、思うこと〜」
三週間の会期もあっという間に最終日を迎えました。
今展では今までに無い展示が行われました。
陶で動物たちをほぼ等身大で制作発表している冨岡奈津江ですが
その作品の制作過程は一般では観ることが出来ません。
あの立体作品がいったいどのような過程を経て出来上がってくるのか?
デッサンなどは有るのだろうか?
一般の方々にとっては色々と疑問の湧くところだと思います。
あの大きな動物たちはいきなり作品になったわけでは無く
先ず粘土で小さなマケットと呼ばれる試作を行います。
大きな作品になった時のポーズやバランス、表現などなど
デッサンのように制作イメージを膨らましていくための雛形のような。。。
特に今展のように四足で自立させる場合などは頭から尻尾に至るまでの
バランスも大事なテストになるのでは無いでしょうか。
そのマケット、普段は発表作品が完成した段階でお役目終了!と云うことで
また土に戻されてしまいます。
今回は、その普段一般には目に触れないであろうマケットで制作したものも
土に戻さず焼いてくれました。
普段は黒子で縁の下の力持ちで短命のマケットたちを作品として表舞台に登場させてくれました。
それぞれのポージング六体。
最終日になりましたがそれぞれを画像でご覧ください。

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